今、話題の「オキシトシン(愛情ホルモン)」について ーーーーーーーー
人同士が見つめ合う(愛情を持っている人同士)とオキシトシンがでるという研究はされていましたが、
人と犬の間(異種動物間)でも見つめ合うとオキシトシンが出るという研究結果は新発見で、話題になりました。
オキシトシンが出ている時には、同時にドーパミン(神経伝達物質)も出ていることも研究結果として分かっています。ドーパミンは、運動調節、ホルモン調節、快感、意欲、向上心、記憶、学習能力などに関わっています。
犬は人と目が合うとオキシトシンとドーパミンが出ることで、「うれしい!やりたい(やらなくっちゃ)」という気持ちになります。 ※ 脳がそうなるので、犬に感情がないという説は間違いといえる。
人間が自分の子供や好きな人と見つめ合った時に出したオキシトシンと、犬が人と見つめ合った時に出したオキシトシンを比べると犬の方が多かったという結果もあり、犬はとても愛情深い動物であるという事が分かりました。
<3つの神経伝達物質> ・ドーパミン:運動調節、ホルモン調節、快感、意欲、向上心、記憶、学習能力に関わっている。
・ノルアドレナリン:別名「警戒ホルモン」「怒りホルモン」「ストレスホルモン」「闘争か逃走か」、 危険やストレスを感じると心身を戦闘状態にさせる。ノルアドレナリンが反応する危険ストレスは、
厚さ、寒さ、痛さ、かゆみ、苦しさ、悲しさなどの肉体的・精神的な苦痛である。
・セロトニン:ドーパミンやノルアドレナリンを抑制しながら、精神安定をさせている。
セロトニンが正常に分泌されていない状態では、ドーパミンやノルアドレナリンが勝手に暴走して、
精神がアンバランスになる。セロトニンの分泌バランスが良いほど、やる気に満ちた爽快な気分になる。
3つのバランスが大事!!
(第12回JAPDTカンファレンス「生理学から見た犬の脳機能」太田光明先生の講演より) --------------------------- ・オキシトシンの分泌:ストレスが消え、疲れが癒され、気持ちが安定、心地よい幸福感がもたらされる。 さらに、オキシトシンが分泌されると、セロトニン神経も活性化し、より心が癒されるといわれている。 ・オキシトシンを活性化(分泌)させるには:「心地よいスキンシップ」をする。嫌いな人に触れられても、不快なだけでオキシトシンは分泌されない。 (参考HP:Rhythm)
犬と飼い主さんがお互いに愛情を感じて見つめ合い、優しく撫でてあげることでお互いにオキシトシンが分泌され「幸せ」を感じるんですね。 <Pet Studio Hocci のトレーニング方法> ・オキシトシンは一方が見るだけではなく、お互いに愛情を感じて見つめ合うことで出るホルモンという事も分かっていますので、アイコンタクトの練習と「嬉しい!」と感じる感情を動かす声かけや褒め言葉で、人に対して期待感を持つような教え方と、どこを触られても平気というトレーニングをしています。